006

シーセッド

色即是空

白いチョークの粉みたいに
夜の気配が肩に残る
壊れたアンプ低いノイズ
きみは黙ってそこにいた
濡れたアスファルト街灯の色
うまく笑えない顔が似合う
どうでもいいって言ったあとほど
言葉の棘だけよく響いた

スロウなライト
ブルーのルーフ
正しくなんてなれないままで
古いルールと浅いジョークが
夜の端から剥がれていく

She said
ここじゃないって小さく言った
She said
きれいごとは似合わないって
She said
ノイズの中で息をして
She said
朝まで消えるな

読みかけのまま伏せたページ
結末だけをまだ嫌ってる
まばたきひとつ遅れるたび
景色のピントがずれていく
黒いカーディガン擦れた袖口
くだらないこと先に話す
平気なふりがうまい人ほど
夜の静けさによく似ている

ルーズなテンポ
グレイのムード
答えじゃなくて余熱を残す
触れないままのその一言が
いちばん長く胸に残った

She said
ここじゃないって小さく言った
She said
きれいごとは似合わないって
She said
ノイズの中で息をして
She said
朝まで消えるな

シャウトの手前で
止まった言葉
救いじゃなくて
ただの体温
それでも夜は
やけに静かで
わたしは少し
目をそらした

She said
戻れないってたしかに聞いた
She said
それでもまだ立っていられる
She said
ノイズの中で息をして
She said
朝まで消えるな
She said
She said
朝まで消えるな

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